テレケテレケ

テレケテレケはうちの敷地のフィールド名。テレケはアイヌ語でぴょん。テレケテレケはぴょんぴょんピョピョピョピョピョーン♪心の内側からウキウキしてくるようなそんな気分をお届けできる場所になればいいなと名付けました。ここでの毎日などを発信。

人間のからだ


宇宙船がそこにあった。
役目を終えた宇宙船がそこに祀られていた。
その旅はたくさんの物語を紡いだ。
乗っていた人だけでなく
たくさんの人に出逢い、進み、その形を変えて。
変化する宇宙船は、終わりを迎えた。
地球を旅し、学び、遊び、たくさんの経験と喜びを味わい
目的を果たし、その魂は宇宙船を離れ、物質を介さない世界へと還っていった。

偶像崇拝のように、私たちは宇宙船を惜しむ。
でも、私たちは宇宙船とともにいたのだ。
宇宙船が彼を目の前に現した。

そしてともに紡いだ時間、
いつもいつも魂とともにそこに宇宙船があり、
魂よりも目に見える形で私たちに色々を伝えてくれていたのだ。
さっさとそれを切り離して魂だけに想いを馳せるなんて至難の業なのだ。
宇宙船はもう動かないがそこにある。
操縦士が抜け出し、
目の前に横たわるいつも通りではないその宇宙船に私たちは戸惑うばかりなのだ。

 

昔は今のように遠くにいる人と近況を更新し合うツールはなかったが、今は地球上の距離を物ともせず伝え合い分かち合うことができるようになった。
だから多分、宇宙船がなくなっても交信できるようになる日もそう遠くないんだろうな、
そんなことをリアルに感じる、宇宙船の終わりに立ち会った。